来夏にジョイ・ディヴィジョンの楽曲をオーケストラと共に演奏するコンサートを開催する予定のピーター・フックだが、1979年にリリースした1stシングル“Transmission”を初めて人前で演奏した時のことを振り返っている。
「Radio X」によると、フックはインタビューの中で、“Transmission”がバンドにいかに大きな変化をもたらしたかについて以下のように語っていたとのことだ。
何かが変わったことに初めて気付いたのは、曲を書いた週末だった。木曜日にギグの予定があったから、書いた曲をやってみようと思ったんだ。
それでその新曲、ちなみにそれが“Transmission”だったわけだけど、その曲を演奏したら、その場にいた全員が文字通り止まって、それまでやっていたことを中断して、演奏を聴くために振り返ってこっちを見たんだ。
あれはものすごく奇妙な瞬間だった。本当に腕の毛が逆立ったし、背筋がゾッとしたよ。
さらにフックは、イアン・カーティスからザ・ドアーズのアルバムを借りた時のことを下記のように振り返っている。
みんなが俺たちはザ・ドアーズに似てるって言うから、俺はある日イアン・カーティスに「ザ・ドアーズって一体誰だよ?」って聞いたわけ。俺は誰のことを話してるのかさえまったくわからなかったんだ。
そしたらイアンが「それはまた……レコード貸してあげるから」と言ってザ・ドアーズの1stアルバムを貸してくれて、そのレコードをかけた瞬間に、自分たちが本当にザ・ドアーズに似てて倒れそうになったね。
なお、フックは先日にも、1980年に亡くなったカーティスが抱えていた病に対しての自身の思いを吐露していた。