昨年リリースされた最新アルバム『マスセダクション』に続き、オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』の映画化で監督業に進出、さらに子供向けのアルバムを叔母と叔父と制作することが発表されるなど、今年もトピックが目白押しのセイント・ヴィンセント。そんな彼女が、昨年出演したホステス・クラブ・オールナイターでのステージも記憶に新しいなか再来日が決定。
グルーヴィなバンド編成で沸かした前作『セイント・ヴィンセント』のツアーとは一転、打ち込みのトラックをバックに、ひとりギター侍と化した『マスセダクション』仕様のライブ・パフォーマンス。あの、世界初披露ということで詰めかけた海外メディアも度肝を抜かれた、エキセントリックでクール極まる立ち回りを再び拝むことができそうだ。
前回はセットリストから漏れた新曲群の演奏も楽しみだが、加えて既発曲の鮮やかな再構築っぷりも見どころのひとつ。そして、バックドロップのスクリーンに映し出される蛍光カラーのコンセプチュアルな映像。最近のライブではリアーナとシザのカバーもやっているようなので、その辺りもぜひ期待したい。(天井潤之介)
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