6月29日にニュー・アルバム『ザ・ナウ・ナウ』をリリースし、同月には単独来日公演も成功させたゴリラズ。
『ロッキング・オン』9月号では、6月に行われた幕張メッセでの公演前に行った、ゴリラズのデーモン・アルバーンとジェイミー・ヒューレットへのインタビューを掲載している。
前作『ヒューマンズ』のツアーからわずか2ヶ月という短いブランクでスタートした今回の『ザ・ナウ・ナウ』に伴うツアーだが、ブランク中もアルバム制作を行っていたという。
デーモンは『ザ・ナウ・ナウ』の制作に早く着手した理由、そして今作から新たに登場したキャラクター、エースについてにも触れ、以下のように答えた。
ぼくは単純に、音楽をどんどん前に進めようと思っただけなんだ。『ヒューマンズ』は『ザ・ナウ・ナウ』とはまるで違うアルバムだったし、あれとは違ったアルバムを作る必要をぼくたちとしては感じてたんだよ。それとぼくがこうやって、マンガの世界とも関わっていくことについて、ジェイミーも喜んでくれるんだよね。そのことでよく話もするし。
それにぼくもマードック(・ニカルス。ベース担当のキャラクター。ボーカルとキーボードの2Dに対して反感を抱いていた)が投獄されたことについてはよかったと思ってるから(笑)。バンドは(新しいベース担当の)エースともうまくやってるし、実際、エースはすごくバンドの面々と馴染んできてるんだよ。
休む間もなく作品を生み出し続けるデーモンだが、そんな彼を見ているジェイミーは『ザ・ナウ・ナウ』について以下のように答えている。
ツアーも精力的にやってきてて、デーモンはサウンドチェックの合間や会場で手持無沙汰な時間にずっと作品を書いてて、『ヒューマンズ』のツアーが終わった時点でたくさん曲が出来上がってたんだ。
しかも、曲には『ヒューマンズ』とはまるで違ったヴァイブがあった。それは当初からぼくたちが、今度アルバムを作る時には2Dを前面に押し出した、2Dの作品にしようって話し合ってたからなんだ。というのも『ヒューマンズ』には2Dの要素が足りなかったように思えたからなんだけど。
『ヒューマンズ』からわずか1年2ヶ月という早さでリリースされた『ザ・ナウ・ナウ』だが、短い期間に複数の作品を発表することについて、デヴィッド・ボウイを例に出し、デーモンは以下のように答えている。
(中略)ぼくとしてはアルバムを間髪入れずに作っていくということにもすごく惹かれてたんだよ。デヴィッド・ボウイにもそういう時代があって、(70年代末から)80年代初期にアルバムを3枚、あっという間に出してしまったことがあって、そのどれもものすごく違ったアルバムで、それぞれに違ったエネルギーに満ちてたからね。
あんな感じでぼくたちも3枚目が作れたらいいんだけどね。ひとつの流れの作品群としてさ……
インタビューの最後には、6月22日にZepp DiverCity TOKYOで行われた世界初となる『ザ・ナウ・ナウ』の全曲再現ライブをなぜ日本でやろうと思ったのか、と問われたデーモンが「日本のオーディエンスとは特別な関係を持っていると思ってるからね」とコメントする一幕も。
現在も『ザ・ナウ・ナウ』に伴うワールド・ツアー中のゴリラズの、その原動力とは何なのか。
その答えは『ロッキング・オン』9月号にてご確認を。
なお、rockin'on.comではジェイミーに行った単独インタビューの模様も独占公開中だ。
ゴリラズの記事は現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。
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