新作『コンクリート・アンド・ゴールド』がアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、オランダなど11カ国で初登場チャート1位に輝いたフー・ファイターズだが、デイヴ・グロールはバンドのオープンな体質についてパンテラを見倣ったものだと明かしている。
イギリスのクラシック・ロック専門ラジオ局、「Planet Rock」の番組に出演したデイヴは、ジャスティン・ティンバーレイクやボーイズⅡメンのショーン・ストックマンなどのポップ・アーティストともコラボレーションを試みるそのオープンさを次のように説明している。
「基本的に、フー・ファイターズでの仕事の仕方っていうのは、誰とでも仲良くなるっていうものなんだ。もう何年も俺たちはそういうバンドとしてやってきたし、フェス会場の楽屋入りすると俺がまずやることは、ウィスキーのボトルを持ってほかの楽屋の扉を叩いて回ることなんだ。誰が楽しくて、いいやつなのか探して回るんだ。それはトリッキーかもしれないし、ミューズかもしれないし、誰でもありうるんだけど、そうやって俺は仲間を探してるんだよ」
Foo Fighters - Run
「実を言うと、こういうのはパンテラに学んだことなんだよ。昔、パンテラと一緒にライブをやったことがあって、友達になったから、それからはいつもライブがあると顔を出すようになったんだよ。
そうやって気づいたのは、パンテラのライブ会場の楽屋裏にいると片一方の隅にはマリリン・マンソンがいて、もう片方には(俳優、ラジオ・パーソナリティの)Kato Kaelinがいて、また別なところにはブリトニー・スピアーズがいるっていうね。つまり、誰もがみんな、パンテラとはつるみたがってたことだったんだ。だから、それが連中の一番かっこいいところだなと思えたんだ。メンバー全員、最高にいいやつらだし、誰だって大歓迎っていうオープンな主義があってね」
また、スタジオでの交流について次のように語っている。
「だけど、俺たちのバンドは音楽制作についてはプランとか考えないことにしてるんだ。それに、スタジオに入ってると、特に今回レコーディングしたようなスタジオにいると、毎週、誰かしらいるんだよ。
通路の奥のスタジオにはディープ・パープルのグレン・ヒューズがジェイソン・ボーナムの使ってるスタジオの隣で作業してたし、ジョー・ボナマッサがいたかと思えば、レディー・ガガもいたし、あっちにウルフ・アリスがいたと思ったら、こっちにはルーファス・ウェインライトがいるっていうね。
あのスタジオにいた3か月でいろんな人と会ったし、駐車場で酒盛りしたし、建物の外で一緒に煙草吸って、そうやって友達になってたわけで、それだけ気楽な環境だったんだよ」
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