ルー・リード、アンディ・ウォーホルやヴェルヴェッツを振り返る未公開トーク音源が公開に

ルー・リード、アンディ・ウォーホルやヴェルヴェッツを振り返る未公開トーク音源が公開に

1994年のボトムラインでのライブ音源が『The Bottom Line Archive Series: In Their Own Words: With Vin Scelsa』として9月15日にリリースされるルー・リードだが、この音源の中で、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドアンディ・ウォーホルとのコラボレーションについて語っている。

番組にはクリス・クリストファーソンも出演し、客演にはスザンヌ・ヴェガとヴィクトリア・ウィリアムスを迎えている。

現在、サウンドクラウドではラジオ司会者のVin Scelsaにより行われたインタビュー音源の一部が公開されており、ルー・リードがヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代の作品について「ある特定の人間の組み合わせで演奏されているけど……別にほかの人間でも構わなかったと思う」と、メンバーが特に重要ではなかったことを明かす当時の様子を聴くことができる。


ルー・リードはこの音源の中で、当時のアンディのプロデュース作業について以下のように説明している。

「ある時点でエンジニアが俺たちの演奏の合間を見て、『今のは大丈夫でしたか?』って聞くんだけど、アンディはいつも『最高だよ!』としか言わないんだ。その結果として、俺たちは創作に関しては完全なる自由を満喫したんだ。アンディが最高だって言うから、誰も俺たちのやってることに手を触れようとはしなかった」

さらに、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代の前にピックウィック・レコードのソングライターとしてポップ・ソングを次々に制作していた頃については次のように振り返る。

「当時流行ってるものをなんでもやってたんだよ、サーフ・アルバムとかね。サーフ・ソングを10曲から12曲くらい書いて、1時間か2時間くらいでレコーディングして、サーフ・ナッツとか、ビーチ・バムズとか名前をつけると、会社がそれをスーパーの安売りコーナーで売るんだよ」


また、クリス・クリストファーソンは「人の記憶に染み付くような歌詞の書き方について、ルーは実際にどんどん歌詞を書きながら学んでいったんだ」と話し、ルー・リードの『New York』の収録曲“Strawman”の歌詞を絶賛し、「『ズボンをずり下げて、ケツの穴に丸めた紙幣を突っ込んだ姿で見つかるような政治家など、もはや俺たちは必要としていない』なんていうイメージは墓場にまで持っていきたいくらい強烈だよ。こういうのはいくら音楽業界で下積みを積んでも教えてもらえるようなものじゃないんだ」と語っている。
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