4月7日に「ロックの殿堂」授賞式開催、注目される各バンドの顔触れは?

4月7日に「ロックの殿堂」授賞式開催、注目される各バンドの顔触れは?

4月7日にニューヨークのバークレイズ・センターで開催される今年の「ロックの殿堂」授賞式だが、殿堂入りパフォーマンスの顔触れや出席者の行方が話題になっている。

殿堂入りについては例年、活動期間が長いバンドについては最も有名な時期のメンバーのみが認められることになっているが、今年はそうした数多くのメンバー在籍歴を誇るバンドが4バンドも殿堂入りが決定しているため、出席者とパフォーマンスの顔触れがどうなるのか、注目されている。

たとえば、今年殿堂入りするジャーニーについては、ニール・ショーン、ロス・ヴァロリー、スティーヴ・ペリー、グレッグ・ローリー、ジョナサン・ケイン、エインズレー・ダンバー、スティーヴ・スミスと、基本的にスティーヴ・ペリーが加入してからの黄金期のラインナップが殿堂入りを認められている。しかし1998年にスティーヴが人工股関節の手術を受けるか受けまいか悩んでいた際にツアーに出たかったバンドは手術を受けるか脱退するかの二者択一を迫り、スティーヴはバンドを脱退、以後、バンドとの関係は冷え切ったものになっている。
現在のバンドはニール、ロス、ジョナサン、スティーヴ・スミス、そして5代目ヴォーカルのアーネル・ピネダというラインナップになっているが、ジャーニーと言えばスティーヴ・ペリーという声も依然高い。ニールは式典パフォーマンスで往年の代表曲を演奏するとツイートしていて、スティーヴが歌うという事態も想定はしているがどうなるかはわからないという。

その一方で、イエスはジョン・アンダーソン、スティーヴ・ハウ、クリス・スクワイア(故人)、リック・ウェイクマン、トニー・ケイ、トレヴァー・ラヴィン、ビル・ブルーフォード、アラン・ホワイトが殿堂入りを認められたメンバーとなっている。しかし、現行のイエスにはスティーヴとアランだけが在籍している状態で、さらにジョン、トレヴァー、リックは別個にツアーを行うアンダーソン,ラビン&ウェイクマンとして活動しているので、現場に誰が出席してなにがどうなるのか全く分からないという。

パール・ジャムについては現行メンバーのエディ・ヴェダー、ストーン・ゴッサード、マイク・マクレディ、ジェフ・アメン、マット・キャメロンのほか、ファースト・アルバム『テン』に参加した初代ドラムのデイヴ・クルーセンの殿堂入りが認められている。しかし、バンドはその後告知を発表し、デイヴ・クルーセンの後任となった2代目ドラマーのマット・チェンバレン、さらにその後任の3代目ドラマーのデイヴ・アブラジーズ、そしてさらにその後任で元レッド・ホット・チリ・ペッパーズにも在籍していた4代目ドラマー、ジャック・アイアンズらにも式典への出席を呼びかけている。

また、ELOは1971年のファースト・アルバム『エレクトリック・ライト・オーケストラ』制作時のメンバーのジェフ・リン、ロイ・ウッド、リチャード・タンディー、ベヴ・ベヴァンの殿堂入りが決定しているが、ベヴは先約があって出席できないという。その一方でジェフとリチャードは現行メンバーなので出席はまず間違いないとみられている。しかし、1972年の脱退以来、バンドと演奏したことのないロイがどうするかが注目されている。

さらに今年のパフォーマンスではレニー・クラヴィッツがプリンスの追悼パフォーマンスを行うことがすでに発表されているが、殿堂の中でも最重要人物のひとりといってもいいチャック・ベリーが3月18日に他界してるためチャックをどう追悼するのかも注目される。
レニー・クラヴィッツは自身のTwitterで「我が友人のプリンスへ捧げるパフォーマンスの準備はできたよ」とつぶやいている。

今年の殿堂入りアーティストはほかにジョーン・バエズ、トゥパック・シャクールが決定していて、ジョーン・バエズの殿堂入りプレゼンターはジャクソン・ブラウン、トゥパックはスヌープ・ドッグが務めることが明らかになっている。
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