新作『ヴァルニキュラ』リリースのビョーク、悲しみは普遍的だと語る

新作『ヴァルニキュラ』リリースのビョーク、悲しみは普遍的だと語る - 『rockin’on』2015年5月号ビョークインタヴュー掲載『rockin’on』2015年5月号ビョークインタヴュー掲載

本日、4月1日に4年ぶり8枚目となる最新作『ヴァルニキュラ』をリリースしたビョークが同日発売のロッキング・オン5月号のインタヴューに応じている。

その中でビョークは「ものすごい喜びを体験している時も、ものすごい痛みを体験している時も、人間って、なぜか、それが永遠に続くように感じるものでしょ。だから、自分に言い聞かせることがすごく大事だったわ。この痛みには、絶対いつか終わりが来るから、と。それで、私の友達が自助の本をくれたの。ただ、それがあまりにありきたりな本で(笑)、そこには、悲しみの段階が書かれていたの。1ヶ月経ったらこういう心境とか、そこから1ヶ月経ったらこうとか。実は、その影響で、私もアルバムに9ヶ月前とか記したんだけどね。それで、とりあえず、私の人類学者的な部分とか科学者的な部分が、何百人もが共感する概念が存在するというところが面白いと思ったわけ。誰にも共通するエモーショナルな構造があるということがね。とはいえ、そんな大ベストセラー本に自分の心理を言い当てることはできないと思っていたの。私は絶対にスペシャルで、ここに書かれている人たちとは違うはずだって。なのに、実際は、私が苦痛を体験している時に、その本が何より助けてくれたのよ。そこに書かれていることがズバリだったわけ(笑)。それを認めるしかなかったわ。その本があまりにもすべての人たちに向けられた内容だったから、私にとっては、そういうものに共感するのは、それまではむしろタブーだったのに。だけど、痛みの前では、自分は他の誰とも一緒であり、それは、自己よりも強烈で、だから、それを体験して克服していくしかないんだ、って分かったの。そしてその本のおかげで、この痛みには終わりがあるんだと思えたわけ」と語った。

さらに、新作の曲についても解説し、ある曲は日本の温泉につかりながらできたことを明かしている。


『ロッキング・オン』5月号の詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/121288
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