【インタビュー】「普遍性」こそPURPLE BUBBLEの最大の衝動──『ケロロ軍曹☆』EDテーマも収録したメジャー1st EPに4人が込めた「日本中に届く音楽」への想いとは?

【インタビュー】「普遍性」こそPURPLE BUBBLEの最大の衝動──『ケロロ軍曹☆』EDテーマも収録したメジャー1st EPに4人が込めた「日本中に届く音楽」への想いとは?

「今っぽくない」とは言われますね、“ナツメグ”もそうですし。今のバンドシーンとの「違う感」を感じていただいているのかなって(嵐丸)

──メジャー1st EPの表題曲“秘密のパノラマ”がいきなり『ケロロ軍曹☆』のエンディングテーマとして起用されていますね。K-taring ありがたいです。お声掛けをいただいた時に「友情をテーマに作ってほしい」っていうお話があって、僕らともすごく親和性があったのかなって。リューセー いきなりこんなお話をいただけると思っていなかったので⋯⋯自分のことと思えないくらい(笑)。──タイアップって、コラボ相手の要望によっては、自分たちの持ち味や武器が制限されるケースもあるかもしれないですけど、PURPLE BUBBLEの場合はコラボを重ねることが強みになっていく気がするし、音楽もより普遍的になっていく気がします。K-taring 今回エンディングテーマを作ってみて、すごく楽しいなと思ったんですよね。作品に寄り添いつつ、PURPLE BUBBLEらしさも織り交ぜつつ、っていうのは面白いなと思ったので。いろいろやっていきたいですね。嵐丸 でも、「今っぽくない」っていうのはよく言われますね、“ナツメグ”もそうですし。今のバンドシーンとの「違う感」を感じていただいているのかなって。せき 聴いてくださる方も、ライブに足を運んでくださる方も──僕らと同じくらいの年代のお客さんもいっぱいいるんですけど、それこそ『ケロロ軍曹☆』を観てるようなちっちゃい子も、親世代も幅広くいて。そういう感じをみなさんにも汲み取っていただけてるのかなって思いますね。

──「今っぽい」音楽は、古くなっていくんですよ。でも、PURPLE BUBBLEの普遍性は古びない感じがしたんですよ。嵐丸 時代が回って回って──。リューセー 1周回っていい感じ、みたいな?──まだ1周目じゃないですか嵐丸 (笑)。でも確かに、いいものって、いいものですもんね。──というか、1周目なのに、何周か回って要らないものを振り落としてきたんじゃないかな?っていうぐらい、「音楽で大事なものはこれでしょ」って核心を掴んでるような感覚があるんですよね。K-taring へえ〜⋯⋯。せき・リューセー・嵐丸 はははは!K-taring 意識的にそういうことをしてるわけじゃなくて、本当に作りたい曲を作ってきただけなんですけどね。──作為でも作家性でもなく、K-taringさんの──言わば初期衝動の形が、すごく普遍的なものだったっていうことで。なかなかないケースだと思いますね。K-taring そうですね。そういう意味では、やりたいことをやってる、っていうことなんでしょうね。
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日本中に響き渡る曲を作りたい、国民的なバンドになりたい、っていうのはすごく考えてます。そこまでの過程はあんまり考えてないですけど(笑)(K-taring)

── 曲を作る時は、アレンジはどの程度までイメージしているんですか?K-taring デモを作る段階では、それぞれのパートを打ち込みで簡単に作るぐらいで。完成形をイメージして作ってるというよりは、「とりあえず曲にしよう」っていう感じですね。まずはメンバーが気に入ってくれないと進まないので、気に入ってくれた曲を作っていって──たまにあるよね? 気に入ってくれないことが。せき (笑)。「この3つの中だったら、これよりこっちのほうがいいかなあ」みたいなことはありますね。リューセー 結構わかりやすいよね、俺ら。曲をもらった時に「あ、これいいかな」みたいなものは、僕らはわかりやすくリアクションしてしまうので。しかも、意見がわりとすんなり決まりやすいので。嵐丸 曲単位で「どっちにする?」とかはあっても、全体として「俺はもっとロックに行きたいと思ってるんだけど⋯⋯」みたいな衝突はないですね。リューセー けーたが書いた曲を、4人でやるっていう。好きな曲をいつも書いてくれるので。K-taring ⋯⋯よかったです。せき・リューセー・嵐丸 (笑)。──K-taringさんからはあまり詳しく言語化はしない?K-taring あまりそういうことは言わないですね。言語化が苦手なので。嵐丸 言語化すると、その「言語化した言葉」に寄ってっちゃうこともあるし──僕は結構そのタイプなので。でも、それをしないほうが、表現者として深みが出るというか、本当に内なる声に耳を傾けてる感じがするので。けーたがこの感じでよかったなと思いますね。リューセー 言葉にできない微妙なニュアンスも含めて、けーたの曲なので。そこはある程度、こっちが汲み取っていこうっていう感じですね。K-taring 確かに、フルで説明して、感性がっちり固定されても、それはそれで困るし(笑)。──でも、自分の感じたことを「誰もが共有できる日常感」の中で伝えようとしてますよね。非日常的なドラマとかファンタジーの力を借りることなく、日々を生きている人に向けて丁寧に書かれた手紙、っていう感じがあるなあと思ったんです。K-taring そうですね。作る時に大事にしているのが、「誰にでもわかる感情」というか──特定の人に伝わるというよりは、「みんな思うよね?」というものをテーマに、どの曲も書いてます。──K-taringさんは言葉にしていないだけで、「歌うべきもの」を「どう歌うか」っていう思考は、AI以上に高速演算して考えてるんだと思いますね。「こう書いたら伝わらない人いるよなあ」っていうのも、K-taringさんの脳内プロトコルの中に組み込まれてるでしょうし。K-taring それはめっちゃあるかもしれないです。あるフレーズに、何通りも入る文字があるんですけど、その中で「いちばんみんなにわかってもらえるものは?」っていうことを考えてました。だから、なんか今、頭の中をわかられた気がしました(笑)。──楽曲ごとのアレンジとか、音楽面での振り幅は結構大きなバンドですし、「曲をどう伝えるか」にマッチしたアレンジであれば、いろんな挑戦ができると思いますし。K-taring 曲幅の広さは、僕らはずっと言ってきて。この5曲も全部違うテーマだし、違うような曲調でもあるので。そういう意味では、どんな方向にでも行けるのかなって。──3曲目“ノープラン”の躍動感から、シリアスなトーンの“dot city”へ繋いだりしてますからね。リューセー テンションの落差が(笑)。K-taring そうそう。ここは特に切れ目ですね(笑)。──PURPLE BUBBLEにとっての、将来的な目標は?K-taring 僕が考えているのは、「日本中に響き渡る曲を作りたい」っていうことですね。国民的なバンドになりたい、っていうのはすごく考えてます。そこまでの過程はあんまり考えてないですけど(笑)。嵐丸 今回の“秘密のパノラマ”がそうなってくれたら嬉しいですけど、誰もが口ずさめる曲をひとりでも多くの人に──日本中どころか、世界中に届いてくれたら嬉しいと思いますね。
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