芯まで詰まった説得力

FACT『WITNESS』
FACT WITNESS
ハイブリッドなラウドロックと、全員が能面を被ったヴィジュアルを引っ提げてメジャーデビューし、キッズの興奮を掻っ攫ったFACT。2012年にはイギリス人ギタリストAdamが加わり、トリプルギターになるという驚きの展開を迎えた。この編成になってから初めてのアルバムであり、前作『burundanga』からは2年2ヶ月振りのリリースとなる今作。マイペースにも映るが、彼らは決して止まってはいなかったし、刺激的な音楽を追求し、自らが納得するスタイルを貫く姿勢は、何にも揺るがされないという証でもあるだろう。聴いてみても、枝葉が広がった表現と、パンクロックのアイデンティティがガッチリと結び付き、圧倒的なオリジナリティが味わえる。素顔を見せたアー写と同様に、メッセージやルーツも剥き出しに。壮大に締め括られるラストナンバー“termination”の《俺たちを完全にさせるのは多様性だ》(和訳)という歌詞が、真っ直ぐに突き刺さる。緻密ながら、小細工なし。ここ数年、オーヴァーグラウンドにもラウドなバンドが増えたが、やはりこんなにも痛快な存在はFACTだけだ。(高橋美穂)
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