アイスランド産オーガニック

アウスゲイル『イン・ザ・サイレンス』
2014年01月29日発売
ALBUM
アウスゲイル イン・ザ・サイレンス
2月のHostess Club Weekenderで初来日が決定しているアイスランドのアウスゲイル、そのステージの期待値をマックスとするのに充分なデビュー・アルバムの登場だ。12年の9月、20歳のときにビョークも所属するワン・リトル・インディアンから出したアルバム『Dyrd í dauðathogn』が記録的な大ヒットとなり、13年のアイスランド音楽賞で「最優秀アルバム賞」「新人賞」を含む4部門を受賞したが、この『イン・ザ・サイレンス』は英語版デビュー・アルバムとなる。

弾き語りとシンプルなエレクトロニックをバックにしたSSWだが、特徴的なのは非常にオーガニックな歌声とメロディ。小さな集落の音楽家一家に育ったせいなのか曲作りや歌い方がとてもナチュラルで、ハイトーンの歌声が深い峡谷に響き渡るような光景が見えてくる。また派手さはないサウンドだが、それが聴き進んでいってジワジワと染み込んでくる快感は格別で大きな可能性を感じさせる。日本盤はボーナス・トラック5曲付き、さらに初回限定のダウンロード・ボーナスでアイスランド語版デビュー・アルバムが付いてくるというのも嬉しい。(大鷹俊一)
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