《カレンダーに書いた赤い未来眺め/道なき道でも歩くと決めた》《思い出の中落とした/君の涙はいつか花に変わる》《僕らの存在が嘘にならないように/消えてしまわないように/今を生きる》。
刹那的な享楽に身を委ねることを肯定するための無責任なエクスキューズではなく、過去の記憶を胸に抱きとめ、己の信じる道を全力で突き進む今を連続させることによって、明るい未来を切り開いていこうという渾身のメッセージ。この曲の「今を生きる」とはつまりはそういうことであり、そこには、震災を経た2012年という「今」を生きることのリアルが確かに息づいている。(前島耕)