自身の血を普遍性へと転化した集大成『The Apples』、そこに収録されなかった〝Born〟をきっかけに生まれた6曲入りミニアルバム。自身の演奏なのは変わらないが、ドラムにこだわり続けた彼が今作では打ち込みをしているという。リズムからの解放、あるいはバンドというフォーマットからの解放が、本作に自由な骨格をもたらしている。《光る煮物の芋》とか《あら箸が無い》(〝母いずゞ〟)といった失われゆく生活の風景を、ブルースではなく革新的なロックとして、ツィッターではなく深い文学として鳴らしているのがすごい。紀元前・紀元後みたいに、以降のキャリアがApple前・後に区切られそうな重要作。(井上貴子)
吉井和哉の新たな原点
吉井和哉『After The Apples』
2011年11月16日発売
ALBUM
自身の血を普遍性へと転化した集大成『The Apples』、そこに収録されなかった〝Born〟をきっかけに生まれた6曲入りミニアルバム。自身の演奏なのは変わらないが、ドラムにこだわり続けた彼が今作では打ち込みをしているという。リズムからの解放、あるいはバンドというフォーマットからの解放が、本作に自由な骨格をもたらしている。《光る煮物の芋》とか《あら箸が無い》(〝母いずゞ〟)といった失われゆく生活の風景を、ブルースではなく革新的なロックとして、ツィッターではなく深い文学として鳴らしているのがすごい。紀元前・紀元後みたいに、以降のキャリアがApple前・後に区切られそうな重要作。(井上貴子)