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大森元貴が出演しているビール「キリングッドエール」のCMソングとして、すでにガンガンお茶の間で流れている“GOOD DAY”。ちょっと懐かしく感じるぐらい開かれた明るいポップソングだなあと思っていたけれど、歌詞と向き合ったら深くて鋭くてドキッとした。《不安定な情勢も/時代と生きれば園?》と、今をときめくミセスが歌う意味よ(しかも疑問形)。《目が合えば/憎んで嫌って/世界は騒がしいけど/一人じゃなんも出来ない我ら/カワイイもんね?》と投げかけられる強さよ。それでいて、ギターとピアノが際立つフレーズは、若井滉斗と藤澤涼架あってのミセスであることを大森が噛みしめているように聴こえる──のは考えすぎか。《転がればいずれ着く》にはロック魂も感じたし、深読みはいくらでもできる。また、ミセスといえばシンガロングだけれど、この楽曲にも、みんなと《GOOD》を分かち合うための《LaLaLa⋯》が盛り込まれている。バンド史上初の6ヶ月連続リリースのラストを飾るに相応しい、入り口の広い佳曲。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より)
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