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「夜を彩るネオンロックバンド」による3枚目のミニアルバム。自分の中の微かな煌めき(GLEAM)を愛す(ICE)。それが今作のタイトルの由来。各収録曲は、様々な人が様々な局面で胸に抱く煌めきを映し出している。煌めきとは、文字通りキラキラしたもののことだが、その根源は、生きるうえで否応もなく胸を締めつける切実さであったりする。“ウェイティン!!”で歌われる恋心も、“Highway Life”で歌われる終わりなき道の中に突破口を希求する奮闘の日々も、極めて切実である。ただ、その切実さを輝かしい生命力に転換する力が、彼らが鳴らすネオンロックにはある。前作では、ダンスフロアの外側の現実を見据えた曲が特に鮮烈な存在感を放っていて、そして今作の“MONOTARINAI”では、さらに視界が開けた。夜を越えて、晴れやかな景色へ向けて突き抜けていくような爽快な響きが胸を打つ。大合唱必至のシンガロングパートも最高。未だ見ぬ《あなた》との出会いを、次々と生み出していくような新たな代表曲になるはず。(松本侃士)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年11月号より)
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