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Paleduskのメジャー1stシングル。まさかPaleduskが地上波のアニメのオープニング主題歌を担当するなんて数年前は全く想像していなかった。《幾多の芥 誰が掃除?》《偏りがち 何が無価値?》という『ガチアクタ』への書き下ろしだからこその新たな挑戦と言っていいフレーズも盛り込まれているが、《抱きしめてほしい》というフレーズからは激しさや重さだけではないこのバンドの人としてのぬくもりを確かに感じることができる。しかしデジタルなサウンドも取り入れてKAITO(Vo)のスクリームも多用したラウドロックというスタイルはメジャーでもアニメタイアップでも変わることはない。つまりPaleduskは今の自分たちの芯の部分を全く曲げないままでオーバーグラウンドのシーンに勝負をかけていく、ラウドロックをこの国のど真ん中まで持っていくという意思表示の曲でもあるということ。これから先にこのバンドの音楽がもっといろんな場所で流れる未来が見える。(ソノダマン)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年9月号より)
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