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ドラム：石若駿、ウッドベース:鳥越啓介、ギターとエレクトリックシタール:名越由貴夫、という3人編成でレコーディングされた、ファストでラウドでジャンクな3分弱の曲。ガレージパンクとガレージジャズ（ないけど、そんな言葉）を足しっぱなしにしたような感じ、とでも言いましょうか。椎名林檎には無尽蔵に引き出しがあることも、そこからこっちが予想もつかないアウトプットのしかたをしまくることも、重々知っているつもりだったが、それでも「え？ 今の何？」と驚いているうちに曲が終わってしまう。ここ最近の椎名林檎のシングルの中では、かなりとっつきやすいほうな気がするが、一方でかなり実験的なほうである気もする。一緒に歌える気がするが、一方でそんなの無理な気もする。真似するのでも迎合するのでもなく、まったく新しいものを提示することで、今のチャートのトップにいる、新しい世代のヒットソングに戦いを挑んでいる曲のような気もした。タイトルが”実験中”であることにも、なんとなく納得。（兵庫慎司）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年9月号より）
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