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自分はなぜ生きてるのか?という根源的なテーマを掲げた“⚡️”や、周囲や他人を気にせず、とにかく動き出せ!とメッセージする“アクション!”に続く新曲“夜明けの歌”は、ハンブレッダーズの音楽的なスケールが広がり続けていることを証明する楽曲だ。真ん中にあるのは《耳をすましてみて 胸の奥で/鳴り響くビートに》というフレーズ。どんなに孤独であっても、どれほど深い悩みの沼に落ちようとも、必ず夜は明けるし朝は来る。その原動力はいつだって君の胸の奥で鳴っている鼓動なんだと高らかに歌い上げているのだ。ここ最近のシングル曲とは異なる、ミドルテンポ/ハートウォームな曲調も心に残る。リスナーの心と壮大な宇宙空間を自然に結びつけるようなメロディラインや、オーバーダビングを極力抑えた、ギター、ベース、ドラム、歌、コーラスによる生々しいアンサンブルからも、このバンドの音楽的な成長が伝わってくる。シンプルなアレンジが際立たせる、メンバーそれぞれの熱意が感じられる演奏にも耳を傾けてほしい。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より)
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