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初のアリーナツアーを目前に控えたタイミングで投下される新曲として、これ以上ない一曲だ。高揚感のあるイントロ、推進力のあるビート、感情の揺らぎを捉えながら確かな体温を伝える歌声――そんな王道的エッセンスの中に、今のEveのスケールの大きさ、メッセージ、そして彼が大切に守り続けてきた孤独や繊細さが見事に融和している。スマートフォン向けゲーム『アスタータタリクス』のオープニングテーマとして書き下ろされた一曲だが、この曲で歌われる「冒険」とは、すなわちEveが歩んできた歴史でもあるのではないか。《想っても 想っても 伝わらない》――そんな言葉が伝える、Eveが向き合い続けた現実の残酷さ。しかし、それでも歌われる《それでも僕は希望を纏った 僅かな消えない光を》という一節に、Eveが音楽を奏で続けてきた理由が表れているような気がしてならない。これは、歩んできた「これまで」を誇り、未知なる未来へと突き進む「これから」に向けて、己を鼓舞するための一曲だろう。(天野史彬)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年10月号より抜粋)
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