2019年4月に初の全国流通盤となるミニアルバム『想い出にメロディーを』をリリースし、「イナズマロック フェス 2019」などのフェスにも出演を果たすなど、注目を集めている大阪出身のスリーピースバンド、ザ・モアイズユー。彼らの新音源は、4ヶ月連続配信リリースで届けられた。8月リリースの“すれ違い”では、タイトルどおりすれ違う恋愛の切なさを。9月リリースの“環状線”では、なんだかうまくいかない日々のなかの希望を。10月リリースの“悲しみが消える頃”では、女性目線で歌う恋の終わりを――それぞれ共感せずにはいられない等身大の言葉を、珠玉のメロディに乗せて歌ってきたなかで、第4弾となる“19”は、《満たされないことに唾を吐き/つまらないとばかり嘆いてたけど/約束された未来なんて/モノに 期待するのはやめたんだ》と、一転して自身を鼓舞するような、力強いポップソングに仕上がった。前のめりに跳ねるビートのバンドサウンドに、’90年代風のコーラス、ギターアレンジも新しい質感。4曲で見せてきたさまざまな表情が、ここからさらに花開いていくのが楽しみだ。(後藤寛子)
新たなポップメイカー
ザ・モアイズユー『19』
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