90年代後半は、洋楽/邦楽どちらにおいても、女性アーティストが飛躍を遂げた。それを象徴する一枚が、ガービッジの2ndアルバム『ヴァージョン2.0』だ。ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』をはじめとした名盤のプロデューサーであるブッチ・ヴィグなど、凄腕の男たち3人がいるバンドながら、それを引っ張っているように見えたのは、紅一点のボーカリストのシャーリー・マンソンだったのだから。
その20周年記念盤として、完全リマスタリングが施された本作に、シングルのB面曲や未発表曲を収めたボーナス・ディスクがセットになってリリースされる。ヒップホップやエレクトロニカを取り入れてアップデートした彼らのロックが時代を切り開いたことは言わずもがな、シャーリーの艶やかで力強い歌声が響いているからこそ、今も本作は鮮烈なのだと思う。(高橋美穂)
『ヴァージョン2.0(20周年記念盤)(リマスター)』の詳細はこちらの記事より。
ガービッジ『ヴァージョン2.0(20周年記念盤)(リマスター)』のディスク・レビューは現在発売中の「ロッキング・オン」8月号に掲載中です。
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