去る2月25日、日本武道館でミスター・ビッグが“最後の最後”というべき瞬間を迎えた。1988年に結成され、翌年にデビュー。ギタリストの交代劇や解散、さらにはメンバーの他界をも含む紆余曲折を経てきたこのバンドには、全米No.1に輝いた“トゥ・ビー・ウィズ・ユー”をはじめとするヒット実績もあり、世界各地に根強い支持基盤がある。ただ、それでも「ビッグインジャパン」というイメージが強いのは、実際、彼らとこの国のファンとの相思相愛な関係が、他に例をみないほど強固なものだからだろう。
彼らは2023年7月には『ザ・ビッグ・フィニッシュ』と銘打たれたフェアウェルツアーの一環で来日しており、その際の千秋楽にあたる同月26日の武道館公演が、日本でのラストショーになるはずだった。その後、同ツアーで世界各地を巡演し、いわば今回はアンコール来日公演のような流れになったわけだが、そのライブは、何故これほどまでに彼らが日本に愛され、日本が彼らに愛されてきたかについて、改め考えさせるものでもあった。
ロッキング・オン5月号では、そんな彼らのラストステージの模様をお伝えする。ずっと彼らに興味を持つことがなかった読者も、彼らのことが好きだとカミングアウトできずにいた人たちもいることだろう。そうした方々にもこの記事が目に届くことを願っている。(増田勇一)
ミスター・ビッグの記事が掲載されるロッキング・オン5月号