去る2月11、12日の両日にさいたまスーパーアリーナで開催されたリンキン・パークの来日公演は、気の早い話だが「2025年のベストライブ最有力候補!」と口走りたくなるほどの素晴らしさだった。行き届いた選曲内容とスキのない演奏、そこに映像・照明効果が完璧にシンクロしたそのショウは、それがエミリー・アームストロングとコリン・ブリテンを擁する新体制となってから、まだ15本目と16本目のライブだという事実が信じられないほどに研ぎ澄まされていた。
しかも次々と繰り出されるキラーチューンの数々にオーディエンスも熱っぽく同調しながら合唱を続け、会場内には痛快な刺激ばかりではなく、歓びに満ちた空気が充満していた。ロッキング・オン4月号では、その二夜公演の模様を克明にレポート。実際に会場に赴いた人たちはもちろん、それが叶わなかった読者たちにも是非目を通して欲しい。
ちなみに新生リンキン・パークはこの4月からはアメリカ各地を廻る予定で、夏には数多くの大型フェス出演を含む欧州ツアー、その先にはさらなる北米ツアーが控えている。そうした過程を経ながら彼らのライブパフォーマンスはいっそうの進化を遂げていくことになるはずだし、想像しただけでも興奮をおぼえずにはいられない。だからこそ彼らの帰還が近い将来に実現することを願いたい。(増田勇一)
リンキン・パークの記事が掲載されるロッキング・オン4月号