6月に新作『ラブ・ハート・チート・コード』をリリースしたハイエイタス・カイヨーテ。前作『ムード・ヴァリアント』も新たに大きな方向転換を示していたが、今作もまたその路線を継承していて、とても刺激的だ。
前作については、長い活動休止期間とボーカルのネイ・パームの闘病があったため、それまでの作風となっていた超絶テクを誇るファンクジャズからの路線変更は避けられなかったはずだ。
もちろん、今でもハイエイタス・カイヨーテは超絶ファンクジャズバンドなのだが、作品に関しては楽曲をわかりやすく伝えるというのが『ムード・ヴァリアント』以降のバンドの体制となってきた。ただ、『ムード〜』はバンドやメンバーのアップデートを記す内容の作品となったため、どうしても暗いモードが伴う内容にならざるをえなかった。
それが、今回の『ラブ・ハート・チート・コード』ではとても明るい内容の楽曲群へと変化していて、そこがとても聴いていて心地よい。おそらくネイ・パームの今の心境が一番大きく影響しているのだろうが、とてもオーガニックで前向きなポップファンクの楽曲で構成されるこのニューアルバムは珠玉の作品といってもいい。
そんなハイエイタス・カイヨーテのインタビューをロッキング・オンの次号で掲載します。10月からの来日公演も控えているバンド、ぜひこの最新語録をご確認ください!(高見展)
ジャーニーの記事が掲載されるロッキング・オン8月号