東京ドームでの「男祭り」はその名の通り「祭り」だと思っていたが、そうではなかった。
UVERworldが、新しいUVERworldに生まれ変わるためのあまりにも重要なステージだった。
客が女子ばかりだった初期の頃の悔しさ、まっとうに評価されなかったコンプレックス、そういうものと「闘う」ことでしか前に進めなかった/「闘った」からこそここまで来れた、というUVERworldの物語の最終話だったのだ。
TAKUYA∞は何度も「呪いにとどめを刺す」という言葉でそれを言い表していた。
これからUVERworldは悔しさやコンプレックスとの闘いではなく、自分たちにとって大切な音楽を大切な人に届けながら共に生きていく、もう完全にそういうバンドとしてさらに羽ばたいていくのだと思う。
いつもなら
TAKUYA∞「新しい時代に足跡つける、俺達がUVERworld。よろしくどうぞ」
というセリフで最後をキメるのだが、今回は
「新しい時代に足跡つけた、足跡つけ[た]!、俺達がチームUVERworld! よろしくどうぞ!」
と言った。
結成してから19年かけてここまでたどり着いた彼らの物語がいかに本物かを叩きつけた夜だったと思う。(山崎洋一郎)
写真は現在発売中のロッキング・オン・ジャパン最新号
UVERworldの東京ドーム「男祭り」ファイナルを観た
2019.12.21 16:07