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    UVERworldのZepp DiverCity公演を観た

    UVERworldのZepp DiverCity公演を観た
    最高だった。いつもの最高とは違って独特だった。
    でもほんと最高だった。

    会場中に熱気が充満して祭のようにどんどんヴォルテージが勝手に上がっていく、というライブではなかった。
    曲ごとのテンションのあり方が正しく観客に伝わり、演奏や歌のニュアンスが正確に会場の隅まで伝わり、彼らが曲によって何を伝えようとしているのかがはっきりとクリアーに届く、そんなライブだった。
    UVERworldのそういうライブも僕は大好きだ。
    何度も聴いた曲のメッセージが、今日は改めてビシッと伝わったような気がする。



    曲が終わるごとに「ありがとう」と言うアーティストは多いが、TAKUYA∞は言わない。
    ライブの前半から後半まで、TAKUYA∞はMCのたびにひたすら最高のライブをすることを客に向かって誓い、客もそれに向き合うことを煽る。
    UVERworldは最高のライブ体験を「与える」ことに徹することを覚悟してステージに上がっているからだろう。

    だから、ありがとうを連発しない。
    その感謝は、ステージに上がる前の毎日や、ステージを降りたあとの毎日に日々心の中で繰り返しているんだと思う。
    ライブの終盤に、TAKUYA∞は「UVERworldを好きでいてくれること」に対してありがとうを何度か言う。
    そのありがとうの感謝は、その日のライブのことだけではないのだ。

    「7日目の決意」でTAKUYA∞は泣いて声をつまらせた。
    本当にいいライブだった。
    山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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