何度目の生まれ変わりなんだ、
いつまでパワーアップし続けるんだ、
と長年のファンですら圧倒される凄絶なライブだった。
セトリを見てもらえばわかる通り、
これまでのどのライブとも違う、
でもこれもまたエレカシの物語そのものと感じる曲の流れだった。
夜空の下で観るにあまりにもふさわしい、
漆黒と光がハレーションを起こしているようなライブだった。
その合間に歌ったバラードの美しさは特別だった。
終盤は、野音の終了時間が迫って焦っている宮本に少しヒヤヒヤしたが、
きっとこのセットリストの物語をちゃんと一曲残らずやり通したかったのだろう。
結局、この後にアンコールで「男は行く」もやり切って、見事に幕を閉じてみせた。