グラミー賞の不思議

グラミー賞の不思議

日本人4人が受賞した事が話題のグラミー賞。そのニュースはとても嬉しいが、いつもグラミー賞が発表される度に違和感を覚える事がある。それは日本人受賞者以外、受賞者がほとんど話題にならないし、報道さえされない事だ。いわゆるアカデミー賞の作品賞に相当するアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したのはアーケード・ファイアだが、その事に触れているメディアはほとんどなかった。
ワールドカップでもアカデミー賞でも、日本人がどうであるかばかりが話題になるのはいつもの事だ。ただアカデミー賞では作品賞も主演女優賞もそれなりに報道されるし、話題になる。ワールドカップも決勝はそれなりに注目される。優勝国を知る人も多い。
しかしグラミー賞は、ほとんどの人が受賞者も受賞作品も知らない。
ワイドショーはグラミー賞がいかに権威あるものか力説するが、肝心の賞の中身は報道しない。お前たち本当に権威あるものだと思っているなら受賞作品くらい報道しろと言いたくなる。
これが洋楽の現状だと言ってしまえば、それまでだが情けない。
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