僕は、桑田佳祐を桑田くんと呼んだり、桑田さんと呼んだりする。スレた業界人みたい、と思われるのが嫌でパブリックな場所では桑田さんと言うが、個人的に話す時は自然と桑田くんと呼んでしまう。僕の中で桑田佳祐は、ずっと「勝手にシンドバッド」でデビューした青学の学生のイメージなのだ。僕の中で桑田佳祐は永遠に青春的な存在なのだ。「勝手にシンドバッド」から44年、いうまでもなく桑田佳祐は日本のポップ・ミュージックの頂点に登り、ずっと王者として君臨している。でも僕の中で桑田佳祐は青学の桑田くんなのだ。ロックは青春の音楽だ。青臭く気恥ずかしい音楽だ。
そんな桑田佳祐だから作れた曲だ。まさにロックだ。
参加アーティストも全て素晴らしいが、野口五郎の名前に意外な印象を持った人もいるかも知れない。僕は20年以上前に、彼の特番をNHK・FMで自分で企画して作って、番組のなかでオリジナル曲を作ってもらったことがある。僕にとっても野口五郎はロックだった。最高だよ桑田くん。
桑田佳祐「時代遅れのRock’n’Roll Band」を聞く
2022.05.26 22:15