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    フジロックのロードのステージに圧倒される

    フジロックのロードのステージに圧倒される
    2014年のフジロック、レッドマーキーで初々しいステージを展開していた彼女が、今年はグリーン・ステージの巨大空間で聴取を圧倒するパフォーマンスを展開する姿を観て、とても感動した。
    ニューヨークの中村さんがガバナーズ・ボウルでトリに負けないステージが凄く、話題になったというレポートをしてもらったが、こういうことだったのかと納得できた。
    とにかく彼女の存在感が圧倒的。ずっと踊っているのだが、その踊りがまるで空手の形を決めるような、激しく鋭い動きで、素晴らしい。
    歌のパワーと説得力も格段に上がり、それだけ動いても息ひとつ切れずに歌い上げていく。
    途中、ステージに座り長いMCの後、失恋がテーマの今回のアルバムのなかでも最も痛い感情が赤裸々に表現された「ライアビリティ」が歌われたところが、今回のライブのハイライトだった。
    続いてアッパーな「スーパーカット」そして「ロイヤルズ」が歌われたところもドラマチックだった。
    ラスト前には裸足になってステージを降り、最前列のお客さん全員とハイタッチをしてみせた。彼女が現在のポップ・ミュージック・シーンにおいて重要なメインプレイヤーであることを証明した素晴らしいステージだった。
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