KISS@武道館、とんでもないものを観てしまった
2013.10.24 22:54
キッスの日本ツアー最終日@武道館
もはやロックのライヴではないな、これ。
花火が放たれるわ、ドラムが上がるわ、メンバーが飛ぶわ、ほぼ全曲でなにかが起きるので、とにかくステージから目が離せない。
どこをどう切っても、楽しめないわけない、最高級のエンターテインメント・ショウだった。
和食の名前(YakisobaとかRamenとかShabu-shabuとか)や東京の地名(RoppongiとかHarajukuとかGinzaとか)を連発することで日本に対する深い愛情を表現していたポールのMCも最高。
"キーオ・サカモト”と発音していた坂本九の”上を向いて歩こう”をアカペラで歌い、観客の合唱を誘っていたのも微笑ましい。
ヒット曲満載のセットもまた素晴らしかった。
別に最近キッスのアルバムはそんなに聴いてないけど、"I Love It Loud"も"Calling Doctor Love"も"Lick It Up"も(空中移動してきたポールがアリーナ席中央に設けられたステージに立って歌った)"Love Gun"も"Detroit Rock City"も、そしてもちろんラストにやった"Rock And Roll All Nite"も、全部歌えちゃったね。
ライヴ観ながら、つくづく思ったけど、アメリカで育つとキッスの音楽は自然と体に染み付くもんなんだ、と。
にしても、ジーン・シモンズは今年64歳。
火を吹き、血を吐き、宙を舞う彼の勇姿を見ながら、自分の父親より年上だってことに気付いて、ちょっと泣けてきた。
今日は11月1日発売号の校了日ということで、ここ最近は寝る時間も惜しい日々を過ごしてきたわけだけど、忙しそうにしている編集部員を横目に武道館に行ってホントによかった。
ラスト・スパート、頑張ります。(内田亮)