現在発売中のロッキング・オン5月号では、ロビンの新作論考を掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=木津毅
ロビンはそれまでのフィメールポップシンガーに何となく課されてきたルールをぶち破り、オルタナティブなエレクトロポップで、より複雑な感情を表現するアーティストとしてのポジションを確立したのだ。
前作『ハニー』(18年)では長年タッグを組んできたプロデューサーであるクラス・オールンドに加え、メトロノミーのジョセフ・マウントを迎え、彼が得意とするメランコリックなシンセポップを追求。歌のモチーフとしても両親の離婚や中絶の経験、かつての婚約者との別離など、きわめてパーソナルなものとなった。
ミニマルなサウンドで繊細な感情を探求するロビンのダンスポップは、そこでさらなる成熟を見せたのだ。彼女の悲しみや傷跡はダンサブルなサウンドで示されるがゆえにフィジカルな実感としてリスナーに伝わり、ダンスフロアを経由して広く共有されることになった。
ところが、約8年ぶりのアルバム『セクシステンシャル』は、サウンドにおいてもフィーリングにもおいても、悲しみよりも喜びや楽しさが目立った内容になっている。長年のパートナーとの決別といった個人的な経験も影響しているそうだが、それを「終わり」ではなく、新しい「始まり」として捉えるような清々しさが感じられる。
(以下、本誌記事へ続く)
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