現在発売中のロッキング・オン11月号では、ウルフ・アリスの記事を掲載!
以下、本記事の冒頭部分より。
文=つやちゃん
ウルフ・アリスは多くの意味で、すでに巨大な成功を収めている。UKではブリット・アワードとマーキュリー・プライズを受賞した上に、USでもグラミー賞にノミネートされた。『ブルー・ウィークエンド』は全英1位を獲得し、その前の2作も、チャートの頂点まであと少しに迫るほどの売り上げを記録している。
16年には、名匠マイケル・ウィンターボトム監督がドキュメンタリー作の題材として彼らを選び、彼らを「世界最高のバンド」と称賛した。25年のグラストンベリーでも、セカンドステージの大トリ前という、かなり良いポジションが与えられた。「多くの意味で、(死ぬまでにやりたいことを記した)To Doリストは、5年前くらいにはほぼすべて“済”マークがついちゃったね」と、ジョエル・エイミー(Dr/Vo)も認める。
彼らはすでに、「フォークパンクの要素を取り入れたシューゲイザー」という初期の作風からは脱している。今ではハードコア、チェンバーポップ、カントリー、インダストリアル、ファンク、サイケとあらゆる音楽ジャンルを貪欲に取り込んだ、何でもありのギターミュージックが彼らの売りだ。
4枚目にして最新作となる『ザ・クリアリング』では、さらにクラウトロック、グラム、トリップホップを引用している。ボサノバ版カーペンターズのような曲があったかと思うと、スティーリー・ダンの“リーリング・イン・ジ・イヤーズ”を彷彿させる曲もある。だが、このバンドを瞬く間に成功へと押し上げた要素は変わっていない——それはミレニアル世代の心情を的確に映し出す、エリー・ロウゼル(Vo/G)の詩的センスにあふれた歌詞や、どんな曲もスタイリッシュで記憶に残るものにしてしまう天賦の才能だ。(以下、本誌記事へ続く)
ウルフ・アリスの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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