闘い続ける“エモの救世主”:フォール・アウト・ボーイが来日目前! ――六輝ダウン以降のサバイバルを経て辿り着いた、第2の黄金期:Y2Kリバイバル。その葛藤と輝きを語った完全インタビュー

闘い続ける“エモの救世主”:フォール・アウト・ボーイが来日目前! ――六輝ダウン以降のサバイバルを経て辿り着いた、第2の黄金期:Y2Kリバイバル。その葛藤と輝きを語った完全インタビュー

現在発売中のロッキング・オン9月号では、フォール・アウト・ボーイのインタビューを掲載!
以下、本インタビューより一部抜粋。



●どうやってこの最新作『ソー・マッチ・(フォー)・スターダスト』のサウンドにたどり着いたのですか? 

ピート(・ウェンツ、B)「前作はちょっと文脈を外れて切り取られてしまったように感じている。あの時は、俺たちなりに、必死で生き残りの道を探っていたんだ。まるで、バンドが存在することを許さないゾンビたちと戦うフォール・アウト・ボーイをフィーチャーした、ゲームの世界の中みたいな感じだった。『マ ニ ア』はそうした状況すべてに対する直接的な反応だったんだと思う。鬱憤をぶつけるサウンドになっている。意図的にノイジーで、偏っていた。でも、本作『〜スターダスト』でたどり着いたサウンドは違う。何かへの反発ではないと思うね。今回は時間をかけて、具体的な手触りのあるものを作ることが、ものすごく大事だった。俺たちが今入れ込んでいることすべてを網羅したレコードなんだ」

パトリック(・スタンプ、Vo/G)「僕にとっては反発という要素が入っているとするなら、それは別の方法論を試してみたかった、という部分においてのみだった。ロックにせよ、ほかのスタイルにせよ、意識的な選択ではなかったんだ。『セイヴ・ロックンロール ‐FOBのロックンロール宣言!』以降、テクノロジーを使っていろいろ新しいことを試してみる道をひたすら追求した、というのが実感で。それが本当に楽しくて充実していたんだ。そして、『マ ニ ア』で集大成を迎えた。その時の僕の心境は『こっち系ではもう楽しみつくしたな。よし、今度はストリングスやホーン、ギターやハーモニーを駆使したら何が起きるかみてみたい』っていうような気持ちだった。そういう、何かリアルな手触りのあるものを作りたい、っていう」

●フォール・アウト・ボーイが最初に世に出たころは、ピートが歌詞を書き、パトリックが曲を書いているという形でしたね。しかし2007年以降はすべて、「フォール・アウト・ボーイ」というバンド名義のクレジットに変わっています。最近の曲作りのプロセスは、どんな感じなのでしょうか?

ピート「ある時点で、俺たちは『最高のアイデアが勝つ』という考えに至ったんだ。『楽曲こそすべて』というアプローチで、『すべてはフォール・アウト・ボーイのために』と言い合った。それくらいバンドが一体となっていたんだ。それでも、それぞれが引き受けていた役割はあるけれど……」

パトリック「4作目のころに、僕はピートの書く歌詞に後付けでメロディを合わせるのに疲れ、ピートはピートで、メロディのアイデアはないかとせっつくのに疲れていた。そこで『自分にとって一番大事なものは何?』っていう問いかけになっていった。で、僕が好きなのはやっぱり楽曲、サウンド作りなんだ。で、ピートのこの問いへの答えは、『俺は歌詞が好きだ』だった。それで僕は、メロディが思い浮かぶ前、手元に何もないところから、ピートの歌詞に向き合った。歌詞がこのバンドの核心にあるのは今でも変わらない」

(以下、本誌記事へ続く)



フォール・アウト・ボーイの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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