現在発売中のロッキング・オン4月号では、ザ・バンドのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「彼(ガース)は、いやホントに、まさに恐るべきケタ外れな才能の持ち主だった。僕たち全員と調和しながらプレイできたし、僕たちに音楽とは何かってところを教える役目まで買って出てくれた」(ロビー)
[ロビー・ロバートソン]
●あなたはカナダ出身ですよね。にも拘わらず、あなたの曲がこんなにもアメリカ南部のフィーリングを反映しているのは何故なんでしょう?
「バンドとして活動を始めてから最初の5年間、ずっと、ほぼ南部ばかりをプレイして回っていたんだよ」
●それはロニー・ホーキンスと?
「ロニーと一緒の時も、ロニー抜きでもさ。最初は彼のバックから始まったんだ。僕は歌う人間に合わせて曲を書くようにしていてね、僕たちがプレイする曲の中で、多少なりとも南部に関係するものは全部リヴォンがボーカルを担当していたんだよ。リチャードもリックも南部に関する歌は歌わない――あれはリヴォンだからハマったんだ、彼はアーカンソーの出身だからね。僕たちは自分たちが一切知らないことを曲の題材として扱うことはない。僕は彼が歌いこなすことができて、歌詞に気持ちを込めることができる曲を書くよう心掛けているし、だからこそしっくり来ると思うんだよ、例えば“オールド・ディキシー・ダウン”みたいにね。“W.S.ウォルコット・メディシン・ショー”なんかもそうだな――あれはリヴォンが僕に話してくれた実話なんだ――彼が話してくれた内容を、僕が曲に仕立てたんだ」
●その辺りの曲は、モノによってはもの凄く古めかしく聞こえますよね、まるでトラディショナルソングみたいな響きで。そういう効果を出すために、何か特別なものを使っているんですか――フォークっぽいメロディとかスケールとか?
「いや……僕が唯一意識して努めているのは、何年かして聴いた時に、元々持っていた輝きが色あせてしまったと感じるような曲を書かないようにするってことくらいだね。と言うのも、ほんの二、三年前に凄くいいと思ったレコードの大半が、いま聴いてみると、一体何がそんなに気に入っていたのか自分でも全く理解し難いような代物になってしまってるからさ。僕は本気で、時代性という要素を回避しようと努めているんだよ、そうすることで元の輝きをより永く維持できるんじゃないかと思うから。つまりタイムレスなものになるよう心掛けてるってことだね」
(以下、本誌記事へ続く)
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