rockin'on sonicでついに初来日を果たすLuvcatの正体に迫る!

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現在発売中のロッキング・オン1月号では、Luvcatのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。


●以前はソフィー・モーガンという名前でインディフォークをプレイしていたんですよね? どのような背景で活動を始めたんですか?
「最初に音楽を始めたのは6歳のときにピアノを習い始めたのがきっかけで……それと父親がロック好きで、子供の頃から父親のレコードコレクションを一緒に聴いてたり。ニック・ケイヴ、ザ・キュアー、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ヴァン・モリソン、ザ・ナショナルあたりね。あと、それとは別でおじいちゃんからはミュージカルだのフランク・シナトラとかまた別系統の音楽を紹介してもらって好きだったんだよね。それと物心ついたときから詩を書いてて、10歳くらいのときに、自分の書いてる詩と好きな音楽を一緒にしちゃえばいいんだってことで曲を書き始めたの。そこから14歳でバスキングを始めて、地元のストリートやパブやバーで演奏して小銭を稼ぐようになったっていう、最初はそんなところからスタートしてる」

●そこからLuvcatとして活動を始めることになった経緯は?
「去年になんとなく、これまでとは違う感じの曲が書きたい気持ちになって、それにふさわしい新しい名前を自分につけたくなった。それでLuvcat名義で活動し出したんだけど、そこからすべてがあるべき場所に納まったみたいにパタパタと動き出して。すぐにパリのセーヌ川のボートの上で初ライブを敢行して、地元のリバプールからロンドンに出て、メンバーをかき集めて徐々にバンドとしてライブ活動を始めた。メンバーの何人かとは相当古い付き合いになるし、10年近く一緒に演奏してきた仲だったりもして。そこからはもう、皆さんご存知の通り」

●まず“Matador”が TikTok でヒットし始めたんですよね。
「ほんとクレイジーで……友達がロンドンのめちゃくちゃ小さなローカルなパブでやってるショウを観に来てくれて。しかも、たぶんバンド体制になってからまだ1か月とかのとき。そのときのパフォーマンスを友達が動画で撮影してくれてて、ある晩に何気なくTikTok にアップしたんだよね。その時点ではTikTokなんてほぼ放置状態だったんだけど、本当に思いつきで。一晩明けたら自分のアカウントがすごいことになってて! そのときのライブ動画をアップし続けてるうちに、数か月後にはリリースに至ってたっていう」
●当時の動画を観ると、狭いキャバレーやバーのようなところで歌っているようです。
「そうなの、まさに今言ったような場末のパブやバーを中心に、とりあえず呼ばれたらどこにでも出向いて演奏してた。そのときの演奏を友達に動画で撮影してもらってたら、徐々にうちのバンド目当てに来てくれる固定ファンがついてきて、そこからもっと格上のジャズクラブやキャバレーの舞台に立たせてもらえるようになったんだよね」

●“Matador”のどういう点が多くの人の心をつかんだと思いますか?
「そうだな……”毒になる”って言葉を使うのはためらうんだけど、実際、あの歌詞の中で歌われてる内容ってまさに依存的で、良くないとわかってるのに抜け出せない関係性についてで、多くの人が同じような経験をしたことがあるんじゃないかと……あと実際にある場所について歌ってたりするから、地元の人やリバプールに馴染みのある人が『あの場所のことだ』って親近感を抱いてくれたのもあるのかも。ただ、あの曲の何がここまで多くの人達に響いたのかは自分でも今もって謎……自分にとって害悪にしかならない、ただ痛みをもたらすだけの関係性の中で自分をすり減らしていくみたいな感覚に共感してくれた人が大勢いたのかな」

●続く“He’s My Man”は、リスナーからどのような反応があり、どう受け入れられましたか?
「あれは自分でも予想外の展開だった! もともとセカンドとしてリリースするつもりは一切なかったんだよね。ただ、ロンドンのライブであの曲を演奏してた映像が大バズリして。自分がこれまで会った音楽業界の関係者から『あの曲をシングルにしたら?』って意見は聞いた試しがないし、むしろEPのB面とかアルバム向きの曲だよね。殺人者の視点から淡々とストーリーが語られてる、いわゆるマーダーバラッドで、どう考えてもシングル向きではない(笑)。それが一般のリスナーからの熱狂的な声によって、あの曲がシングルに繰り上がるなんて、自分にとっては嬉しすぎるサプライズで大興奮しまくってた! 自分の中ではお気に入りの一曲だったし、ニック・ケイヴを溺愛してたりマーダーソングも然りで、筋金入りでそっち系の趣味だからさ(笑)」

(以下、本誌記事へ続く)



Luvcatの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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