フランツ・フェルディナンド、2025年のロック決定盤完成! バンドの新章をキックオフしたアレックスが、ニューアルバムを徹底解説する

フランツ・フェルディナンド、2025年のロック決定盤完成! バンドの新章をキックオフしたアレックスが、ニューアルバムを徹底解説する

現在発売中のロッキング・オン1月号では、フランツ・フェルディナンドのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「僕はフランツ・フェルディナンドのアイデンティティが好きなんだ。それを本物にしたいし、より強固なものにしたい。20年のキャリアを積んだ今、そう感じる」


●『ザ・ヒューマン・フィアー』はオードリー加入後の現ラインナップで制作された、初のアルバムですよね。ベスト盤『ヒッツ・トゥ・ザ・ヘッド』でいったん過去を総括するタイミングもありました。つまり今作はフランツ・フェルディナンドにとって新章の幕開け的な状況が整っていたんじゃないかと思えますが。

「『ヒッツ〜』に関してはまさにそうだと思う。この作品を作るのは本当に楽しかったし、線引きができたというか、過去はそっちに属しているんだという区切りができて、それで『ヒッツ〜』第2弾とでも言うべきものに向けて新しい何かを始める感覚が芽生えたからね。それにベスト盤を編集することで、バンドの本質が非常に明確になったと感じたんだ、世界中のどのバンドよりもどうすればフランツ・フェルディナンドらしくなるのかを熟知できた。というわけで、このアルバムは本当に熟考を重ねて、曲作りもアレンジも何年もかけて準備して、そして実行した。レコーディングは本当にあっという間、たった2週間で終わったんだ。ただし5年かかっているっていうね」

●本作はフランツの言わばシグネイチャーなサウンドと、逆にフランツとしては異色のサウンドが入り混じったものだと思います。また、アルバムタイトルは内省的でダークなのに、収録曲はアップリフティングな曲が多かったりもします。こうした対比というか、真逆の要素のミックスは意図的なものでしたか?

「実際かなり意図的だったよ。まず『ヒッツ〜』が終わったあと、僕はフランツ・フェルディナンドのアイデンティティが強烈に感じられるものを作りたいと思った。どの曲を聴いても数秒でフランツ・フェルディナンドだって分かるくらい。そのくらい、自分たちのアイデンティティを臆面もなく出していこうと。キャリアを重ねると、まるで自分が何者であるかを恥じるかのように自分ではない何かの振りをしたがっている感じのバンドを時々見かけるけどさ。僕はフランツ・フェルディナンドのアイデンティティが好きなんだ。それを本物にしたいし、より強固なものにしたい。20年のキャリアを積んだ今、そう感じるんだよ。だから新しい何かを見つけられるくらい芸術面でも冒険できる。内省とアップリフティングの掛け合わせも、まさに意図的な部分だね」
(以下、本誌記事へ続く)



パルプの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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