現在発売中のロッキング・オン10月号では、ザ・ラスト・ディナー・パーティーのインタビューを掲載! 以下、本インタビューの冒頭部分より。
「わたしたちとしては音楽とは、悲しみとかうちひしがれた状況からの逃避として考えてる。政治とか、気候変動とか、世の中のよくないこと一切合切含めてね」
●今日の単独公演もあっという間にソールドアウトでしたし、日本のファンの期待は最高潮に達しています。
ジョージア「いきなり空港で歓迎パーティーを開いてもらって。ファンのみんなから」
リジ「みんなにおにぎりをご馳走になって、呼び方はわからないんだけど、小さい扇風機ももらって。だからもうすごく愛されてる感じはしている(笑)。それもいっぱい」
●空港でファンが待っているのを想像していましたか。
ジョージア「全然(笑)。まだわたしたちには日本にファンがいるっていう実感がつかめなくて。とっても遠いし、言葉も違うし、だけど、ずっと来てみたい国ではあったから、ようやく夢が叶った感じでもあって。それもこんなに温かく迎えられてすごく盛り上がるし、今夜のライブもフジロックも本当に楽しみ。日本でやりたいこともありすぎる。できることなら数か月はいたいくらい(笑)」
リジ「わかる(笑)。それくらいはいたいよね」
●(笑)。前回本誌がインタビューさせてもらったのは3月、『プレリュード・トゥ・エクスタシー』のリリース前のことでした。その後アルバムは全英1位を獲得して大ヒット、バンドを取り巻く状況は大きく変化しましたよね。あれから数か月経って改めて、デビューアルバムの成功の要因はなんだったと分析しますか?
ジョージア「それは自分たちで説明するのが難しいかも」
リジ「ただ、わたしたちが目指していたのはライブのエネルギーをどれだけ捉えるかっていうことで、それには成功していたのかなと思う。それがきっかけで活動が軌道に乗ったし、レコード会社、音楽業界、マネジメントとみんなに興味を持ってもらえたのもライブの動画がきっかけだったから。デモとかはまだ全然作っていなかったし。ライブパフォーマンスのエネルギーにみんな惹かれてるんだと思う。もともとわたしたちは派手なことはしたがらない控えめなタイプなんだけど、ライブのパワーはしっかりとアルバムにも詰め込むことができたから、それがよかったのかなとは思う。でも、どうしてうまくいったのかって説明するのは難しいな」
ジョージア「ただのラッキーだったとか(笑)」
リジ「(笑)。確かにラッキーだったっていうのはある」
●あなたたちのようなグラマラスで、見た目的にも音楽的にもすごくインパクトがあって、現実を異化するような作用を持ったロックバンドって、長年いなかったわけです。時代的な必然があなたたちの登場にはあったと思うんですが、新しいことをしているという自覚はあった?
ジョージア「そう言ってくれるだけでほんとに誉め言葉だし、ありがたいし、わたしたちとしてはいつも音楽とは、悲しみとかうちひしがれた状況からの逃避として考えてるんだけど。政治とか、気候変動とか、世の中のよくないこと一切合切含めてね。感じていることをどう表現したいかっていうか、そういうことをイメージとして明示して、それと同時にそこからちょっと逃避してみるっていう。そして世の中のいいことを称えることで、音楽を通して恍惚感を伝えていくっていう」
(以下、本誌記事へ続く)
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