現在発売中のロッキング・オン5月号では、ファット・ホワイト・ファミリーのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「大半は恐れ、心配、敵意、パラノイア。
俺はただ、10年以上にのぼるマジに厄介なドラッグ濫用が生む支離滅裂さの中からひたすら何かを作り出そうとしていた、まあ、要約すればそういうことかな」
●バンド写真も毎回変化し、ナゾの秘密結社っぽいFWFですが、現在の顔ぶれはあなた(リアス・サウディ)と弟のネイサン、アダム・J・ハーマー、アレックス・ホワイト、アダム・ブレナンで当たってます?
「それはかなり良い見積もりだ。今名前の挙がった連中のほとんどはたぶん、俺が声をかければ集まってくれるんじゃない? 俺はずっと、バンドのメンバーシップにとっての良い基盤はザ・フォールだと思ってきたんだ(※フォールはマーク・E・スミス以外のメンバーは頻繁に入れ替わった)。でまあ、完全な周縁アクトであることの利点のひとつって、俺たちが何者か誰もよく分かってないし、俺たちに注意を払う人間もほとんどいない、ってことで」
●新作にはストリングスを始め多くのミュージシャン/コラボレーターが参加し、録音場所も複数にわたります。パンデミックの影響で部分的に作っていったのでしょうが、録音/制作プロセスを教えていただけますか?
「ものすごく細切れだったし、バラバラな過程で……対人関係面での憎しみ/いがみ合い、憤慨、恨みつらみ、つまらん口論、嫉妬だらけ。うん、ファッキン悲惨だった。平静な時や生産的な場面もたま〜にあったとはいえ、大半は恐れ、心配、敵意、パラノイア。俺はただ、10年以上にのぼるマジに厄介なドラッグ濫用が生む支離滅裂さの中からひたすら何かを作り出そうとしていた、まあ、要約すればそういうことかな。つまりこの制作プロセスには、何やら神秘的だったり、というか興味深いところすら一切なかった。とにかくありふれたプロセスだよ。若者が集まり、自分たちの今生きている世界を拒絶する。彼らはなぜ拒絶するのか?と言えば、もう、この世は全然理屈が通らないから。というわけで彼らはそれに対してドラッグを使って自己治癒する、と。このバンドは、そういうものだったんだ。メンタル面での病いというのは、一種の抵抗に近いよ。生物学的なレベルで、人間という動物が、この新たな類いの存在論的な方向性に対して抵抗している、というか」
(以下、本誌記事へ続く)
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