これはまさに日本の「洋楽ロック」の歴史そのものだ、と会場に入った瞬間、興奮した。
50周年を迎えたUDO音楽事務所の偉業を辿る展覧会「熱音時代 1967→ UDO 50th Anniversary Special Exhibition 海外アーティスト招聘の軌跡」に行ってきた。
1967年からUDOが招聘した来日公演のフライヤーが時系列で展示され、それを辿っていくとそのまま洋楽ロックのクロニクルになっている。
満員御礼なのに実現されなかったストーンズの幻の来日公演(1973年1月の武道館5デイズ)のフライヤー(!)や、ボブ・ディランやエリック・クラプトン、ニルヴァーナの初ライブも。自身の音楽体験とシンクロしていく感じが懐かしいと同時に、音楽を聴き始めた時の初心に戻ったようでわくわくする。
アーティスト本人が使っていた名器やスタッフ・ジャンパーや衣装、直筆サインなど貴重なお宝がたくさん飾ってあり、スティーヴ・ヴァイやイングヴェイ・マルムスティーンがステージで折ったギター・ネックも……。
一番奥には、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラックモア、カルロス・サンタナ、ジョー・ペリー、スティーヴ・ルカサーからプレゼントされたギターが陳列されていて、しかもなんと入場時に抽選球をひいて、その色によって決められたギターを試奏できるというのだ!? 他にもキッス・メイクを無料で行うイベントなども企画されている。
個人的にも、忘れられないライブのフライヤーがたくさんあったので、その思い出とともにまた後日アップします。
会場外の物販コーナーには、クラプトンの過去のツアーTシャツや、ロッキング・オンのクラプトン号も販売されているので、チェックしてみたください。
3月31日(日)まで、有楽町8階特設会場にて。
詳細はこちら。
https://50th-exhibition.udo.jp/
また、開催場所会場内特設ステージにてトークイベントも決定! ロッキング・オン最新号で、素顔のクラプトンの魅力を語っていただいた高橋辰雄氏のアーティスト秘話も生で聞けます。
●3/9(土) 18:00~19:00 伝説のツアーマネージャーが語るウドー音楽事務所の50年
エリック・クラプトンなど数々のアーティストのツアーマネージャーを務めた高橋辰雄が秘話満載で語るウドー音楽事務所の50年。
【出演者】高橋辰雄(ウドー音楽事務所代表取締役) 【聞き手】大友博(音楽評論家)
●3/10(日)17:30~18:30 “メタル・ゴッド”が語るウドー音楽事務所と私
ボン・ジョヴィなど数々のアーティストと深い親交があり、ハードロック/ヘヴィメタルの第一人者、伊藤政則氏によるウドー音楽事務所とのエピソード。
【出演者】伊藤政則(音楽評論家)
●3/16(土)18:00〜19:00 音楽専門誌編集長たちが取材した洋楽アーティストたちの素顔
シンコーミュージックの「BURRN!」編集長と「MUSIC LIFE」元編集長が取材を通して垣間見た洋楽アーティストたちの素顔。
【出演者】広瀬和生(BURRN!編集長) 増田勇一(元MUSIC LIFE編集長・音楽評論家)
●3/17(日)17:30〜18:30 レコード会社の歴代名物ディレクターが語る洋楽アーティストたちの素顔
数々の洋楽アーティストの日本側担当を務めたソニーミュージックの歴代名物ディレクターが語る洋楽アーティストたちの素顔。
【出演者】
野中規雄(元ソニーミュージック「エアロスミス」「ザ・クラッシュ」ほか担当ディレクター)
喜久野俊和(元ソニーミュージック「ブルース・スプリングスティーン」「ビリー・ジョエル」「ジャーニー」ほか担当ディレクター)
【聞き手】白木哲也(現ソニーミュージック「ピンク・フロイド」ほか担当ディレクター)
洋楽ロックの歴史を体感できる「UDO海外アーティスト招聘の軌跡」展に行った。そのお宝を一部紹介
2019.03.08 22:57