ようやく3月、日本でも公開される映画『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』。
デヴィッド・ボウイが生前にナレーションを務めていた本作は、フレディ・マーキュリー追悼ライブでのボウイやクイーンとの共演など、多くのロックファンにとっての見どころがたくさんある。
ボウイのジギ-時代は、ミック・ロンソンのギターと存在なくしては語れないことは誰しも納得することだが、その後のソロやモット・ザ・フープル、ルー・リードやリッチ・キッズ、モリッシーなどのプロデュース業も含めて、ミュージシャンとしての優れた才能、そして人間としての魅力をもっともっとたくさんの人に知ってほしい。だから絶対に見てほしい。
監督は、カート・コバーン(ニルヴァーナ)やジミ・ヘンドリックス、ナット・キング・コール、B.B.キングなどの音楽ドキュメンタリーを手掛けてきたジョン・ブルーワー。
今回公開された予告編は、ルー・リード(ボウイとともにミックは『トランスフォーマー』のプロデュースを手がけた)や、デフ・レパードのジョー・エリオットらが登場、他にもクイーンのロジャー・テイラーや
グレン・マトロック
モット・ザ・フープルに彼を誘った盟友イアン・ハンター
などなどが出演している。
1973年、ボウイの「ジギー・スターダスト」ツアーが終演した後、ボブ・ディランの1975~76年のツアー「ローリング・サンダー・レビュー」にもギタリストとして参加している。
ディランから声がかかった時、ミックは彼の歌を2曲くらいしか知らなかったという。しかしツアーに参加したことで自分のプレイが開拓されどんどん良くなっているのを感じた、他のギタリストよりいいプレイをしたいと思うようになった、と語っている。
建国200年を記念し、アメリカのルーツを回りながらのこの旅は、各地で様々な国のミュージシャンが加わって、場合によっては一行の人数が100人くらいの大所帯になることもあったとか。その人たちがバラバラでなく、いつもツアーの間一緒に行動している、ということにミックは深く感動していた。
ミック・ロンソンの遺作『ヘヴン・アンド・ハル』では、ミックが録音したギターにのせて、ボウイがディランの“ライク・ア・ローリング・ストーン”をカヴァーしている。
ボウイ・ワールドにいるキラキラのミック・ロンソンでなく、ミック・ロンソンといういちミュージシャンの世界の中で、ミックらしいワイルドで温かい音の中で、ボウイが歌っているのが個人的にはぐっとくる。
2月8日(木)本日から、シネクイント窓口とタワーレコード渋谷店、ディスクユニオン店舗などで
特典付き特別鑑賞券が発売開始(ディスクユニオン オンライン・ショップでは2月11日(月)から)
タワーレコードでは店舗限定の特典として非売品ポストカード、
シネクイント、ディスクユニオンでは非売品特製ステッカーをそれぞれプレゼント。お早めに!(井上貴子)
『ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡』
監督・製作:ジョン・ブルーワー
出演:ミック・ロンソン、ルー・リード、グレン・マトロック、ロジャー・テイラー、
リック・ウェイクマン、ジョー・エリオット
ナレーション:デヴィッド・ボウイ
提供:パルコ+タワーレコード 配給:パルコ
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2017年/イギリス/カラー/デジタル/104分/英語
原題:Beside Bowie : The Mick Ronson Story
2019年3月8日(金) より、渋谷・シネクイントほかにて公開
https://besidebowie-movie.jp/