イアン・ハンターがボウイに捧げる曲“DANDY”が、“全ての若き野郎ども”の返歌のようで美しい。4年ぶりのニュー・アルバム本日発売!

イアン・ハンターがボウイに捧げる曲“DANDY”が、“全ての若き野郎ども”の返歌のようで美しい。4年ぶりのニュー・アルバム本日発売!
イアン・ハンター、4年ぶりのソロ・アルバム『Fingers Crossed』の日本盤が本日発売された。

自身とアンディ・ヨークによる共同プロデュースで、ニュージャージーのHOBO Studiosで作られた本作は、長く愛聴できそうな聴き応えのある作品で、77歳にして実にパワフル!
なかでも2曲目、ボウイに捧げられ“DANDY”という曲が素晴らしいのでぜひ聴いてほしい。

‹何かが起きている ミスター・ジョーンズ›

‹君は俺たちを“ヒーロー”に変えてくれた›

と、ボウイへの感謝と、ボウイの作品に出てくるフレーズが、歌詞にはちりばめられていて、そういう意味では“全ての若き野郎ども(オール・ザ・ヤング・デューズ)”の返歌のようにも聴こえる。


ボウイがモット・ザ・フープルのファンで、“オール・ザ・ヤング・デューズ”をプロデュースしたことは有名だが、最初は“サフラゲット・シティ”を提供したところ、断られ、それで“オール~”を描き下ろしたとか。その後ボウイは、“ドライヴ・イン・サタディ”も彼らのために書いたとも言われている。

デヴィッド・ボウイがライヴで歌う“オール・ザ・ヤング・ドゥーズ”はこちら。

フレディ・マーキュリーが亡くなった翌年、1992年にウェンブリー・アリーナで行われた追悼コンサートでは、クイーンをバックに、
イアン・ハンターが歌う“オール・ザ・ヤング・ドゥーズ”に、ボウイはサックスで、ミック・ロンソンがギターで参加。さらにデフ・レパードのジョー・エリオット、フィル・コリンも加わった豪華なコラボレーションが実現した。

その後、ボウイ+ミック・ロンソンが“ヒーローズ”を演奏する様子はこちら。

ちなみに、イアン・ハンターは、モット・ザ・フープルのヴォーカルのオーディションで“ライク・ア・ローリングストーン”を歌ったそう!

もともとボブ・ディランに憧れて歌を歌いはじめ、ディラン自身とも親交があり、ミック・ロンソンがディランの「ローリング・サンダーレビュー」のギタリストとして参加することになったのも、イアン・ハンターという存在があったからだろう。(井上貴子)
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