お父さんをテーマにした歌というと、日本では家族のために汗を流してがんばってくれてありがとう…という父親賛歌が主流ですが、
洋楽では、たとえばマドンナ“パパ・ドント・プリーチ”のように、超えるべきひとつの壁として父親像を描いている作品が多い気がする。もちろん、感動的な曲もいっぱいあるけど。
パンク40周年の今年聴きたいのは、この曲。クラッシュの〝バンクロバー〟
♪俺のオヤジは銀行強盗だった…
と、レゲエのリズムにのって歌われるこのナンバー、デフォルメされた物語性も含め、自分らしく生きることを説いたクラッシュらしい反骨精神溢れる一曲。“ロンドン・コーリング”の次のシングルとして、1980年8月8日にリリースされた。
ちなみに、絶対聴いてはいけないのは……
エディプス・コンプレックス(父殺しと母との近親相姦)をもろに歌ったザ・ドアーズ“ジ・エンド”…?
余談ですが、“ジ・エンド”でお馴染みコッポラ監督の映画『地獄の黙示録』オリジナル版(後に公開された「特別完全版」より50分短いヴァージョン)が、現在全国公開中(東京上映は終了、横浜では7月に上映)。
スクリーンの大音量で楽しみたい方はぜひ! http://apocalypsenow2016.com/
そして、アポカリプス・ナウ(『地獄の黙示録』原題)といえば……
この夏公開のX-MEN最新作『アポカリプス』も楽しみですね。
オスカー・アイザック(音楽ファンにとっては、ボブ・ディランが憧れた伝説のフォーク・シンガーを演じた『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』、そして『スターウォーズ』最新作のポー・ダメロン役でお馴染み)が、悪役アポカリプスに扮するのも見所だが、個人的には『ゲーム・オブ・スローン』のソフィー・ターナー始め、タイ・シェリダン、コディ・スミット=マクフィーなど新人勢がツボ。
プロフェッサーX=ジェームス・マカヴォイのリアル剃髪動画は必見ですよ! (井上貴子)
父の日に聴きたい曲、絶対聴いてはいけない曲
2016.06.19 14:28