さよなら、また今度ねのワンマンはなんであんなにポップだったのか 

さよなら、また今度ねのワンマンはなんであんなにポップだったのか 

なんででしょう?

A. 曲がポップだから。
B. 音色がポップだから。
C. メンバーのキャラクターがポップだから。
D. お客さんがポップだから。

全部当たり、だが、僕は何よりもバンドがとんでもなく気合い入れていたから、だと思う。あー自分で書いていても馬鹿っぽい。でもそうなんだと思う。
4人がステージに出てきた瞬間から去っていく瞬間まで、なんていうのかな、O-WESTに降り注ぐ光の量が何割か増していたような感じ。エネルギーに満ちている感じ。

ロックバンドが気合いを見せる見せ方というのはいろいろある。叫んだり、涙を流したり、逆に寡黙になったり、目ですべてを語ったり。さよなら、また今度ねの場合は、それがポップに弾けるということだったのだ。いやいや前からさよ今はポップだったじゃねえか、そのとおり。彼らのメロディや言葉がとにかく耳や心に残るのは、ファンならみんな知っている。そういうことじゃなくて、バンドの存在自体がいつもより断然ポップだったっていうことが僕は言いたいのだ。

渋谷が両手でシンバルをじゃーんってやったとき。菊地が最初のコードを鳴らしたとき。佐伯が「イェーイ!」って絶叫したとき。菅原が両腕を突き上げたとき。その瞬間に、バンドが一丸となってぐいっと心の奥に一歩踏み込んでくる感じが、いつものさよ今とひと味違った。気合い入るとそうなる、ということは、彼らがそういうものになりたい、ということでもある。もっともっとポップになるぞ、さよ今。

それにしても“クラシックダンサー”という曲のすごさには震える。何この名曲。

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