スフィアン『THE BQE』イベント

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スフィアン・スティーブンスが07年にNYブルックリンのオペラ・ハウスBAMで
行った『THE BQE』という特別なイベントを最近DVDにして発売した。
その発売を記念してスクリーニングなどが行われた。
そこはちょっとしたスフィアン・ファミリー集結の場みたいに
なっていて、”RUN RABBIT RUN"の演奏がOSSOによって
行われ、そのアルバムで使われたアート・ワークの展示などもあった。
しかし、基本はすでに発売されたDVDの上映会なのだ。
スフィアンは来たけど、司会進行というだけなのに、すぐにチケットは売り切れ。
なんと追加に追加を重ね、7時の回、10時の回、夜中の12時半の回と
3回も行う始末。とにかく、スフィアン町の人気者なのだ。
いつものように似合わないキャップを被り、淡々ボソボソとしゃべるのだけど、
これが面白くてよく受ける。
BQEとは、ブルックリン・クイーンズ・エクスプレスウェイの略で
町を走る何の変哲もない高速だ。というか、スフィアン曰く「世界一醜い」高速。
それを映像に撮って、そこに美しいオーケストラのスコアを書きオーケストラが演奏、
そしてフラフープのダンサーが登場し、BAMでの上映は行われた。
これについては最新号のインタビューで訊いたので、よかったら読んでみてください。


彼はアメリカ50州、ひとつずつアルバムを作るのだという壮大なコンセプトをたてているが、
このBQEもコンセプトから言ったらとてつもなく大きいもの。
しかし、これを作ったせいで、コンセプトというコンセプトにクビを絞められ
今息詰っているというのだ。
この間NYでライブも行ったが、今回の試写会のように、
小さなイベントを通して、その息詰りから抜け出す道を模索しているのだろう。
この日の様子を見る限りでは、どんより、ではなかったので
とりあえず安心。
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