ザ・クリブスのライアン・ジャーマンが、インディー・ロック・バンドの置かれた現状について憂いている。それによれば、ニルヴァーナがもしいまキャリアをスタートさせたとして、契約にありつけるとは思わないのだとか。

Band Showbizに語ったところによると、アンダーグラウンドで活動するバンドが今キャリアをスタートさせたとしてもかつてのようなチャンスに恵まれず、また、人々の関心のスパンがあまりに短いものになったことについても苦言を呈している。ライアン・ジャーマンは、「ニルヴァーナや、それからソニック・ユースみたいなバンドは、アンダーグラウンド・シーンから這い上がってきて、乗り越えていったよね。問題なのは、今そういうことをやれないってことなんだ」と語り、それでももしアンダーグランド・バンドが人々に気に入られたとしても、その関心の持続期間はあっという間に過ぎ去って、また新しいバンドへと気が移ってしまうこと、そのため、個人的見解と断りを入れつつも、「もうこれ以上、ああいったチャンネルからバンドが出てくることはない」と語っている。また、みんなアルバム作品よりもシングル曲にばかり注意を向けすぎていること、アーティストの仕事を包括的に受け取ってくれないことには、そのアーティストのことを理解することはできないこと、なども語っている。