来週はこれを買う

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このブログでは以前、 Girlsのクリストファー・オウエンスがゲスト参加していたスタジオ・ライブ映像( http://ro69.jp/blog/miyazaki/31085 )を紹介したThe Morning Benders。彼らのサード・アルバムが来週リリース。こちらから、アルバム全曲フル試聴ができる。



http://www.roughtraderecords.com/themorningbenders/2461/listen-to-the-new-morning-benders-album-big-echo?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+RoughTradeRecords+%28Rough+Trade+Records%29



Chris Chu、Jon Chu、Julian Harmon、Tim Orの4人組。カリフォルニアはバークレーで活動する彼らは、デビュー・アルバム『Talking Through Tin Cans』がその年のiTunesベスト・インディー/オルタナティヴ・アルバムに選出、翌年にセカンド『Lemonade Skins & Bones』を発表、そして今年、Rough Tradeに移籍して、今作『Big Echo』をリリースするわけなのだけど、そのタイトル通り、アルバム全編にわたってまさにビッグ・エコーなウェルメイド・クラシック・ポップが展開されている。50年代、60年代の、いまでは忘れ去られ顧みられることのなくなった音楽世界を、2010年の現在への批評として響かせる手法は、Girlsのそれとも似ている。感じるのは、それが単なる音楽的な試みだけではなく、彼らの切実な思いとして鳴らされていることだ。そこにはたとえば、「失われた古き良き昔」を、「いまこの世では手に入れることのできないもの」とトレースする思いがあるような。そのような願いが彼らの音をきらめかせ、その切実さがはかなげな音の奥の強さを担保している。
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