ノエル・ギャラガー、「YouTubeが小規模ライヴを絶滅させようとしている」

★ここ数年、国中の「パブ&小規模ライヴ会場の閉店!」ニュースが相次ぐUK音楽シーンですが、

かつては「新人バンドが自分達を売り出すための格好の場&伝統的な登竜門」になっていた(キャパ数百人級の)ライヴハウスやローカル・パブが減少していくことで、
「新しい才能が育ちにくくなる状況」になりつつあることを嘆くミュージシャンやバンド関係者も最近は多い。

我らがノエル・ギャラガー兄貴も英Radio Xの番組に出演した際、
そうした最近の深刻な状況について訊かれ、こんなコメントを。


「最近の英国で小規模会場の閉店が続いてるのは、人々がそういう場所でのライヴを観なくなってきたからだよ。

今やインターネットやYouTubeで何でも観れる時代だからさ、
興味がある新人のライヴを観たいと思っても、わざわざ狭くて汗臭いローカル・パブやライヴ会場に足を運ぶ必要はないもんな。
携帯でYouTubeにアクセスするだけで、どこの辺鄙な土地のクラブで演奏してる新人バンドのライヴでも数時間後にUPされて観れるんだから。

つまりオーディエンス側としては、
もう俺達がデビューした頃みたいにWater Rats(無名時代のオアシスが初のロンドン・ライヴを行ったパブ形式の小ハコ会場)にまで行かなくてもいいってことだよ。
だから今の英国の小規模ライヴを絶滅させようとしてるのは間違いなくYouTubeだな。

今のオーディエンスが生ライヴをわざわざ観に行くのは、そういうバンド達がO2アリーナ級のアクトになってからなんだと思うよ。
友達と一緒にわいわい言いながら週末のエンタメとして観にいく、っていうね。
実際ああいう大会場のライヴは今も連日大盛況だし」
児島由紀子の「ロンドン通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする