きのこ帝国「すべてを夜へ」ツアーファイナル
2013.05.07 00:11
きのこ帝国のライヴで今でも印象に残っているのが、去年渋谷屋根裏で観た、『渦になる』のリリースパーティだ。
感動的ないいライヴだったけど、そのよさというのは、閉じた世界の美しさだった。それまで積み重ねてきた時間や経験のすべてを封じ込めた、ピンと張り詰めたようなライヴだった。
それがきのこ帝国だと当時は思って、だからこそ素晴らしいとも思ったのだけど、1stフル・アルバム『eureka』は違った。
今を肯定して外に向かっていこうとする意思が感じられたのだ。
その『eureka』のツアーファイナル、代官山UNITでの初ワンマンは、そんなアルバムのムードを一層強調したような、ぐんぐん広がっていくようなライヴだった。
過去を総括するのではなく、未来へと手を伸ばすような、希望に満ちた2時間。最高だった。
終演後の楽屋での写真、4人とも充実しきった顔をしてる。(小川)