のび太が飛んだ

のび太が飛んだ

WHITE ASHと0.8秒と衝撃。のスプリット・ツアー「2012年の双めがね」。
東名阪3公演のファイナル、新宿ロフトに行ってきた。
なんでも発売2分でソールドアウトしたらしく、ぎっちぎっちの熱気むんむん。

先攻は0.8秒と衝撃。でした。何度も観てますが、何度観ても驚かされるのは、
ヴォーカルにしてソングライターの塔山忠臣のMCの長さ。
長いけど、すごくよく練られている。スベったときのリカバリーも早い。
客からのヤジとかツッコミを拾うのもうまい。
なんでこんなに褒めているのかわからないが、
じつはこのトークスキルこそがこのバンドの武器だと思っている。
だって音楽的には超エクストリームと超ポップのあいだを高速反復するようなバンドで、
その両極端の真ん中でお客さんとバンドをつないでいるのは、塔山の喋りだからだ。
6月6日に新譜『バーティカルJ.M.ヤーヤーヤードEP』をリリースする彼ら、
7月26日には恵比寿リキッドルームで初のワンマンライヴをやることを発表。楽しみ。

そして後攻のWHITE ASH。
上のタイトルにあるとおり、今日のハイライトは間違いなく、
のび太が客席にダイヴしたその瞬間でした。「あ、のび太が飛んだ!」って思った。
ハチゲキに引っ張られたのか、ガリガリとパンクに突き進むパフォーマンスは、
いつものWHITE ASHとはちょっと違う温度で、観ていておもしろかった。
そしてこちらも重大発表が。
すでにニュースになっているように(http://ro69.jp/news/detail/66198)、
7月4日にファーストフルアルバム『Quit or Quiet』のリリースが決定!である。

ライヴ後にのび太と話したら、
「『11A面シングル』みたいなアルバム」だと、
つまり全曲シングルレベルのアルバムだと、
まあ、セカンドアルバムのときのオアシスのノエル・ギャラガーみたいなことを言っていた。
その言葉に期待して待ちたいと思う。
そう、今日のライヴでアルバムに入る新曲も演奏したのだが、
ちょっとこれまでとは雰囲気が違っていた。(小川)
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