serial TV drama、解散

serial TV drama、解散

今日、serial TV dramaの解散が発表された。

一昨年、活動のフィールドをメジャーに移した彼らだが、その直後にヴォーカルが脱退。バンドにとって非常に困難な状況に直面しながらもその歩みを止めることなく、すぐ後に控えていたRIJには現ヴォーカルの鴇崎をサポートに迎えてステージに立った。
その後、鴇崎が正式メンバーになってからというもの、彼らはより一層心から音楽を、ロックを信じ、唯一無二の方法でもって色濃くシリアル流ロックを放出し続けてきた。

シリアルのライヴは観る者を無条件にハッピーにさせてくれるし、何より彼ら自身が音楽を愛し、音楽に身を委ねて楽しんでいて、それがステージから伝わって客席はもっと楽しくなる。そんなハッピーのループが生まれるのも彼らのライヴならではだ。

まもなくserial TV dramaを聴けなくなる、観られなくなると考えると正直淋しいが、HPのメンバーのコメントを読むと彼らは決して後ろ向きではない。
コメントの端々には決断を下すまでの思い悩んだ過程がありのままに綴られているが、最終的に解散という結論に至ったのは、やはり彼らが前を見続けたからなのだと思う。

3月24日のラストライヴはシリアルの8年間の歩みを凝縮した大ロックパーティーになる予感。湿っぽいのはまったくもって似合わないシリアルだから、今から笑顔でその日を待ちたいと思う。

写真はJAPANで最後のインタヴューになった2011年9月号の記事。(中村)
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